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EDの原因を知って治療に励んでいきましょう。

勃起のメカニズム

ED(勃起不全)は、男性にとって深刻な症状のひとつです。

勃起するまでに時間がかかったり勃起した状態を長時間持続できなかったりするほか、重度の場合は勃起することすら叶わなくなります。

このような症状によって正常に勃起できなくなると、当然満足に性行為を楽しむこともできなくなります。

生涯現役で人生を謳歌するために、なんとかして勃起機能を改善させたいと考える方も多いのではないでしょうか。

そもそも、なぜEDは起こるのでしょうか。

EDの原因を知っているか否かで改善、予防のしやすさが大きく変化します。まずは、自分が何を原因にEDを発症しているのかを知るところから始めましょう。

EDの原因について説明する前に、勃起のメカニズムについて簡単に説明したいと思います。

勃起は男性特有の生理現象として、特に何かを意識することなく自然に起こるものです。しかし、当然理由があって起こっています。

勃起は、男性器を構成する陰茎海綿体が多量の血液を吸収し、膨張することで起こる現象です。陰茎海綿体が膨張することで、男性器全体が増大し、硬化します。

目や耳を通して外部から性的刺激を得ると脳が興奮状態になり、全身にその信号が伝わります。

これによって血管拡張作用を持つcGMPという体内物質が増加し、男性器周辺の動脈が広がることで、通常時に比べて陰茎海綿体に流れ込む血液の量が増します。これが勃起のメカニズムです。

また、絶頂に達して性的興奮が鎮まったあとは、PDE5という酵素のはたらきによってcGMPが分解されるので、血管が通常の状態に戻ります。その結果、陰茎海綿体に流れ込む血液量も通常になり、勃起が鎮まります。

しかし、何らかの原因によってPDE5の割合が多くなるとcGMPが正常に作用できなくなり、性的刺激を得ても満足に勃起できなくなります。

この原因として挙げられるのが「心理的原因」「身体的原因」「医薬品の副作用」です。

心因性ED

EDはストレスなど心因的な要素が原因となって引き起こされることもある症状です。

特に現代のストレス社会では、心因性のEDを発症する人が多くなっています。

ED=加齢によって引き起こされる症状と考えがちですが、心因性EDは年齢に関係なく起こり得るEDであるため、どの年齢層の男性であっても注意が必要です。

心因性EDを引き起こす要因は、現実心因と深層心因という2種類に分別することができます。

現実心因は、過剰な緊張や心配事、過去の性交での失敗など、日常生活における心身のストレスの分類です。

これに対して深層心因は、憎しみや妬み、不安や幼少期の心的外傷体験など、心の深い部分にあることが原因となっているものを指します。

現実心因も深層心因も根本的な解消が非常に難しいとされていますが、特に深層心因は、自分でも気づいていない深層心理の部分にあるものが原因であることが多く、原因の特定が非常に難しいと言われています。

器質性ED

器質性EDとは加齢や生活習慣、神経の損傷や外傷などが原因となって引き起こされているEDのことを指します。

一般的にEDは加齢によって起こるものと認識されていますが、それがこの器質性EDです。

器質性EDとなってしまう原因について詳しく見ていきましょう。

生活習慣

EDは普段の生活習慣によって引き起こされることもある症状です。

たとえば、喫煙や飲酒などを習慣的に行っている場合はEDになりやすいと言われています。

喫煙や飲酒の習慣によって、陰茎付近の毛細血管を収縮させてしまうことでEDへと繋がりやすくなってしまうのです。

また、生活習慣によって引き起こされる「生活習慣病」もEDの原因として考えられます。

高血圧や糖尿病など、不規則な生活習慣が原因で起こる病気が原因となってEDを併発してしまうこともあります。

加齢

加齢によってEDになってしまうことがあります。

加齢によって内臓や血管などは20代の血気盛んな頃のピーク時から、どんどん機能が衰えていきます。

加齢によって動脈が硬化して動脈の血流量が低下してしまう、海綿体を包む白膜が加齢によって減少してしまい、硬く勃起しにくくなるなどの問題が起きてしまいます。

なんの病気もなく健康体だったとしても、体の機能が衰えてしまうとEDになってしまう可能性があるのです。

手術や外傷

不慮の事故や外科手術などを過去に受けたことがあるという場合、その手術によって血管が断裂されていたり、損傷が起きていたりした場合、それらが原因となってEDになってしまうことがあります。

特に前立腺がん、前立腺肥大症、腎臓がんなどの外科手術は陰茎付近の血管と密接に関係します。

また、脊髄の損傷や骨盤の損傷などによって血管にダメージが与えられてしまうと、EDになってしまうことがあるため、不慮の事故に遭った時、または外科手術が必要な時などは医師に相談しておくことが必要です。

神経

勃起が正常に行われるためには神経のはたらきが重要です。

脳にある中枢神経や体全体にある末梢神経など、さまざまな神経がはたらいて初めて勃起します。

しかしこれらの神経のうちどこかに障害があれば、脳から神経を伝って陰茎まで伝わらなくなってしまいます。

たとえば脳卒中やてんかん、パーキンソン病などを患っていると神経障害がおこってしまいます。

こういった病気が原因となって神経に障害ができてしまったり、陰茎の神経に傷がついてしまうとEDになってしまう可能性があるのです。

薬剤性ED

現在処方してもらっている医薬品、もしくは服用している医薬品がある場合、それが原因となってEDになってしまっている可能性があります。

たとえば、高血圧の治療などに使用されている降圧剤や、精神安定剤や抗うつ薬などの医薬品、男性ホルモンの分泌量を抑える男性ホルモン抑制剤などは副作用としてEDになってしまう可能性がある医薬品です。

他にも、末梢神経に作用する抗コリン薬、循環器系に作用する不整脈治療薬や利尿剤などの医薬品もEDの原因となってしまう可能性のある医薬品です。

ただし、これらの医薬品などが原因となる薬剤性EDは、対象の薬剤の使用を中断すれば問題なく勃起することができる可能性があります。

そのため、上記のような医薬品を服用している方や、上記以外で何らかの医薬品を服用している方で、なおかつEDで悩んでいるという場合は、医師と相談して、医薬品の服用を中断する、代替の医薬品を使用するなどの対処が有効です。